先日、「下野新聞」が5月末で宇都宮PARCOの閉店を調整している旨を報じました。
まだ検討段階ということですが、こういった話題が出てきた以上、撤退は確定しているとみて間違いはないでしょう。
「読売新聞」には、宇都宮PARCOの売上について以下のように記載されています。
同店の売上高は、2004年2月期の約100億円から、16年2月期は約40億円に縮小。公表している全国店舗の毎月のテナント取扱高(前年比)によると、18年3月から宇都宮店は前年比60~70%台で推移。直近の同12月は63・6%で、全国17店舗の中で唯一90%を下回った。
また、翌2月20日(水)には閉館日があるので、既存テナントに対しそこで色々説明があるのでしょうか…。
もくじ
宇都宮PARCO概要
- 地上10階、地下1階の構造
- 営業時間は11:00-20:00(一部店舗を除く)
- 宇都宮市の中心市街地に立地(JR宇都宮駅から徒歩15分、東武宇都宮駅からは徒歩10分程度)
- 1つの店舗で2,000円以上購入で駐車場2時間無料
各フロアの空きスペース状況は?
下野新聞他、「ライブドアニュース」等でも掲載されていた「テナントが撤退し、空きスペースが目立つ」ということについて、久々に宇都宮PARCOを地下1階から最上階まで回ってきました。
結論から言うと、1店舗しか営業していないフロアもあり、かなり目立ちました。
各フロアのフロアマップを掲載しながら感じたことを書いていきます。
1階
1階はスターバックスコーヒー入居し、そこがかなり込み合っているため閑散しているという印象はまったく受けませんでした。
2階
エスカレーター上がり、いきなり空きスペースがあるのでその印象が強烈でした。
反対側(下りエスカレーター側)にテナントが多く入居していますので一安心しました。
3階
3階はエスカレーターを上り右手側に空きスペースがあるのでそこが驚きましたが、左手側のスマホ修理工房でチラシ配りをしていたのでまだ活気はあるフロアだと思います。
4階
宇都宮PARCOの中で一番「マジか…」と思ったフロアです。
ほぼ空きスペースになります。
5階
Chambre(シャンブル)が1フロアすべてテナントして使っていますので、空きスペースはありませんでした。
6階
ヴィレッジヴァンガード、WEGOが大部分を占めているので、フロアマップよりも空きスペース感はありませんでした。
7階
ときわスポーツ、ユザワヤで1フロアをすべて使っていますので、空きスペースはありませんでした。
8階
紀伊国屋書店が1フロアをすべて使っていますので、空きスペースはありませんでした。
9階
好日山荘と島村楽器で1フロアをすべて使っていますので、空きスペースはありませんでした。
10階
テナントがありますが、10階が「スクール&ビューティー」というジャンルのため人は少なく、閑散としておりました。
感想
PARCO50周年のポスターが所々に掲示されており、記念の年に宇都宮PARCOが閉店してしまうのか……という残念な気持ちが増大しますね。
今後PARCOは東京・錦糸町、沖縄、川崎、そして渋谷(リニューアル)がオープンするようです。沖縄はPARCO CITYと銘打っているので越谷レイクタウンのイオンモールのような位置づけの規模になったりするのでしょうか。
ユーザーも安さ・便利を求めるならネットショッピングが普通になり、店頭は見るだけのウィンドウショッピングという形が増えていますが(私もです)、こういう大規模施設が閉店となると、ネットショッピングも考えてしまいますね。
以前、「SankeiBiz」につくば市のイオンモールが閉店ということで「駅前の空洞化」ということが話題になっておりましたが、明日は我が身。
宇都宮市にとっても宇都宮PARCOは象徴的な存在だと思っています。この大きな商業ビルはどうなるのでしょうか…。
追記
株式会社パルコより正式にニュースリリースとして閉店が発表されました。
1.営業終了の事由
宇都宮パルコは、1997 年(平成9 年)3 月の開業から宇都宮市の中心市街地でファッションを中心とした商業施設として22 年に亘り営業してまいりました。
その間に、新たに郊外へショッピングセンターやアウトレットモールなどが開業するなど商業環境の変化などがあり、営業力の強化、運営手法の効率化に取り組んできましたが、2015 年度より減損損失を計上してまいりました。これらを踏まえ、今後の店舗を取り巻く商業環境の変化などを勘案した結果、営業を終了することを決定いたしました。
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