特急しもつけ廃止により都内から宇都宮が遠くなる




TAKASHIです。

今回は東武鉄道は6月6日に実施したダイヤ改正の件について書いています。

栃木県内を走る電車のダイヤ改正等情報2020

2020年3月10日

このダイヤ改正では、

  • 東武宇都宮線と東武日光線が直通運転(東武宇都宮駅~南栗橋駅)開始
  • 特急しもつけが廃止(現在新型コロナウィルスの影響によって運行中止となっており、中止のまま廃止へ)
  • 館林以北ワンマン運転化に伴い、浅草駅~太田駅の直通運転を取り止め(特急は継続)

といった内容になっています。

利用者数から見れば廃止は正しいのは分かっているのですが、浅草駅で東武宇都宮行きの表示が見られなくなることにより東武スカイツリーライン沿線での心理的な距離がかなり広がるのではないかなと思っています。

  • 東武スカイツリーラインの浅草駅~東武宇都宮駅は特急を使わない場合、所要時間は2時間15分ほど(途中、南栗橋駅で乗り換え)。
  • JR東海道線(上野東京ライン)普通電車を使ってJR横浜駅からJR宇都宮駅の場合は約2時間20分ほど。

物理的な距離でいえば神奈川県にあるJR横浜駅の方が当然、東京都にある浅草駅よりも遠いのですが、行先に宇都宮行きがある=この電車に乗れば行けるという心理的な距離は、横浜駅の方が近いでしょう。

行先が表示されていれば「そこはどんなところなのか?」暇なときに調べたり、ウェブメディアやYouTubeに”無料で”取り上げられるメリットがありますし、同時に人々の興味関心にも繋がると私は考えています(そういう意味では、だいぶ前の東武日光線の南栗橋駅分断による栃木駅・新栃木駅行きの廃止の方がよっぽど痛いのですが…)。

ウェブメディアに取り上げられても、大抵は「何もない!ひどかった、でも反感を買わないように最後に少しだけ持ち上げておく…」で終わってしまいます(文春オンラインのJR宇都宮線の小金井駅の記事は『取材できないほど、人が見当たらなかった』とのこと)。

もちろん、本当に何もないわけではなくて、小金井駅から少し西に歩けば旧日光街道の宿場町だった江戸時代の面影を伝える一里塚があったり、さらに60分くらい歩けば古代下野国の中心地だったエリアにもたどり着く。車両基地の町、小金井で古代の息吹を感じる旅……なんてのはありかもしれない。

(3ページ目)寝過ごしたら絶望的な終点 宇都宮線小金井駅には何がある?――2018上半期BEST5 | 文春オンライン

しかし地元メディアが、巨大メディアでは時間の都合上なかなか取り上げられない暮らしのことを、地元ならではの視点でマイナスイメージを覆すことができれば、地方にもチャンスがあるかもしれません。

ちなみに『取材できないほど、人が見当たらなかった』という小金井駅の記事は、2018年上半期の文春オンライン鉄道部門で反響の大きかったBEST5に入っています。

画像は東武鉄道より

浅草~東武宇都宮駅の運転は完全に無くなってしまいましたが、南栗橋駅を発車する電車はダイヤ改正によりほぼ東武宇都宮駅行きに変更になったため、南栗橋から東武宇都宮駅へのアクセスは格段によくなりました。

さらに、今回の新型コロナの影響により、地方へ転職したいというニーズも出ているようです。

今回のコロナの対応で人々から選ばれる地方・会社になるのか、なれないのかの分かれ道となりそうですね。

春日部駅~東武宇都宮まで約1時間40分。JR宇都宮駅の場合は約1時間20分。

郊外になるときびしいですが、宇都宮市に通える地域は案外広いので今後のPR次第ではチャンスがあるかも……?

 




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


*